肋間神経痛 胸部

肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)の肋間とは簡単に言えば、肋骨と肋骨の間にある筋肉のことで内肋間筋(ないろっかんきん)、外肋間筋(がいろっかんきん)があります。
内肋間筋は、胸部の筋肉のうち、胸壁肋間隙にある胸壁筋(きょうへききん)のうちの一つ。肋骨溝上縁を起始とし、肋間隙を下後方から前上方に走りながら、次位の肋骨に停止する。
肋骨を引き下げる作用がある。外肋間筋は、胸部の筋肉のうち、胸壁肋間隙にある胸壁筋のうちの一つ。肋骨外面を起始とし、肋間隙を後上方から前下方に走りながら、
次位の肋骨に停止する。肋骨を引き上げる作用がある。また、胸壁筋は胸部の筋肉のうち、胸壁内側面および肋間隙にある筋肉の事をいう。
胸壁筋は深胸筋とも呼ばれ、上肢とは関係なく横隔膜とともに呼吸運動をつかさどる筋群である。肋間神経痛は肋間筋(胸部)が痛くなる症状なので、なりたくはないものです。

肋間神経痛、原因

肋間神経痛の原因となるのは、肋間神経の圧迫によるものです。肋間神経の圧迫は、肋骨や胸椎の歪みによって起こる事が多いといわれているが、
肋間神経痛は様々な原因で起こるので、中には原因が分からない場合もあるので軽視は出来ません。
肋骨にヒビが入ったり骨折した場合にも神経炎となり、肋間神経痛が起こる事がありますが、肋間神経痛だと思っていても、髄膜炎や大動脈瘤、胸膜炎などといった、大きな病気の初期症状の場合もあります。
神経痛は特別に病院にかからなくてもいいと思う人や、放っておけば時期に治るだろうと思う方も多いかもしれませんが、しっかりと病院で検査を受ける必要があります。なので、なるべく肋間神経痛の原因を作らないようにするのはもちろんですが、肋間神経痛かなと思ったら酷くなる前に、早期治療を心がけましょう。

肋間神経痛、治療、ケア

肋間神経痛の治療としては、まずは掛かりつけの医師に相談して、正しい治療をしましょう。
一般的には、消炎鎮痛薬や湿布を用いて経過を観察します。自宅でできる肋間神経痛の治療・ケアの場合はいくつかありますが、
例えば衣服を着ることさえ痛みを感じる人もいるので、やわらかく余裕がある衣服を選ぶことをお勧めします。また、肋間神経痛の痛みや寝返りなどで痛むため夜眠れな
い人も多いようです。
なので、できるだけ昼間でもゆっくりとできる時間を作り肋骨に負担を掛けなければ肋間神経痛のケアにつながります。
また、入浴も肋間神経痛の痛みを緩和するのでケアと
して良い場合もあります。ゆったりとした入浴は、神経痛緩和だけでなく、ストレスの軽減や快眠の効果もあるため、毎日の生活に取り入れてはいかがでしょうか。いずれにしても、肋間神経痛の治療・ケアは、あせらずじっくり行い、刺激を与えない事が大切です。

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